飛び石の傷補修

大きな欠け

大きな欠け

 

 先日の「松島ドライブ」の帰り道、飛び石でフロントガラスに結構目立つ欠けが出来てしまいました。以前別の車でフロントガラスの欠け(ヒビあり)を放置していて、冬場に欠けから亀裂になってフロントガラスの交換を余儀なくされてしまった経験があり、早々に補修をすることにしました。

 ネット調べてみると、仕上がりさえ気にしなければ、それほど難易度は高くはなさそうです。通販で探してみると、同じ物が色々な値段で見つかりましたが、海外直送はやすのですが時間がかかりますので、国内発送で比較的評価の高い所から購入しました。

 日本語の説明書もついていて\660ですので、CPは結構高いと思います。何しろフロントガラスの交換になれば大衆車でも\100,000弱ですから、\150,000ぐらいになるのではないかと思います。

補修キット

補修キット

 

ア○ゾンで送料込み\660 国内発送

 内容物;二か所分が入っていました。日本語マニュアル付です。

補修作業

 紫外線硬化型樹脂とのことですので、この時期青空駐車では日陰も見つからないため、夕方充填ヵ所を洗浄し、明け方に樹脂を充填することにします。

  • 歯ブラシを使って充填ヵ所を洗剤で洗浄しよく洗剤を流し、アルコールで脱脂してから良く乾かします。
  • 確実に乾燥した後、夜露で濡れないように小さなビニールを被せて、粘着テープで止めておきます。
バリ

バリ

 

 台座の接着面とシリンジ取付部にバリがありましたので、作業前にカッターでバリ取りをしておきました。価格が価格ですのでしょうがないですが、中華製はこの辺がアパウドです。

 完全に朝日が昇らないうちに、説明書に沿って充填します。

 両面テープを貼り終え、シリンジ台座を張り付ける前に目的の欠けに充填剤を一滴点けておきます。(両面テープの穴の下側に目的の欠けが来るようにした方が良さそうです)

シリンジ台座取付

シリンジ台座取付

 

 シリンジ台座を着けます。

吸引

吸引

 

 充填剤を数滴(説明書では6滴とありましたので5滴入れました。)シリンジを目いっぱい押し込んだ状態で台座に取付け、数回ポンピングしてからゆっくりとシリンジで減圧し、ポンプをフックに掛けて固定し10分程度待ちます。

 いったんシリンジを台座から外し、ポンプを加圧できる位置にし台座に取付けます。

加圧

加圧

 

 シリンジで加圧し、ポンプをフックに掛けて固定し20分待ちます。この間に昨日取り外したエアコンフィルターを元に戻しておきました。もちろんグローブボックスに入っていた余計な物は取り出しておきました。

クリップ状態

クリップ状態

 

 シリンジをフックに掛けて固定するとき、固定用クリップの片側をずらすとすんなりと動きますので、ポンプの切替がかかるまで動かして、クリップを元の位置に戻すとうまくゆきます。

 すべて取り去り余分な充填剤を取り除きます。

 他の小さな欠けにつまようじで極少量付けてしばらく待っった後充填剤を垂らし、余分な充填剤をふき取っておきました。ここはシリンジを使わなくても毛管現象で何とかなるのではないかと思い、実験的にやってみます。最終充填はフィルムを使って同等に行ってみます。← 目立つヒビが無ければOKでした。

充填後硬化前

充填後硬化前

 

 太陽が十分当たる時間になるまで、テープを補修ヵ所に貼りゴミが入らないようにしておきます。

硬化待ち

硬化待ち

 

 太陽が当たるようになった後、充填剤を垂らしてフィルムを目的ヵ所に被せ、極力目的の個所が周りと均一の高さになるようにします。フィルムは大き過ぎましたので、余計な処に充填剤が回り込まないよう半分にして使用しました。← もっと小さくした方が、後から削り取るとき楽です。

硬化後

硬化後

 

 説明では数十分で硬化完了とありますが、一時間程度で硬化した様でしたのでフィルムを剥がし、暑いし仕上げ作業が出来る気温になるまで南を向けて放置しましたが、今日は飲む日でしたので、明朝仕上げを行うことにします。

一回目の状態

はみ出した充填剤除去

はみ出した充填剤除去

 

 翌朝涼しいうちに付属の安全カミソリで、周りにはみ出し硬化した樹脂を削り取りました。

大きな欠け-一回目

大きな欠け-一回目

 

 補修は完了と思いきや、大きな欠けの部分は充填が足りていませんでした。

結果

大きな欠け-一回目

大きな欠け-一回目

 

 あまりにも目立つので、再度充填しました。今度は細かい割れには充填されていると思われるので、吸引等は行わず、充填剤の再注入を行いました。

 指でなぞってもへこんでいることがわかる状態です。

三度目の補修跡

三度目の補修跡

 

 充填→削りを繰り返すこと 3回、ほぼ満足するレベルになりました。

 余程注意しなければわからないまでになっていますし、何より傷に水が入り込まないでしょうから安心です。

 完全な補修を望まなければ、\660でここまで出来るのでCPは非常に高いですし、何より傷が大きくならないので安心できます。

作業の改善策等

 ひびが入っていない欠けの場合、角田部分の洗浄とフィルムを用いた充てん作業で大丈夫のようです。但しいっぺんに充填せず、つまようじ等でほんの少し充填剤を付け毛管現象を利用して細部に充填剤を行き渡らせた後、フィルムを使って充填させるだけでOKでした。

 また フィルムは大きなままだと充填剤が広がりすぎるため、小さくして広がりを抑えると後が楽です。この時フィルムの上側に折り目を付けておくと剥がす時が楽です。