やっと購入したコムスですが、付いて来た充電ケーブルは3mの物だけで、おまけに走行距離(46,000km)に見合って、給電側のコネクタがだいぶ傷んでいる物でした。
我が家の室外コンセントは2ヶ所ありますが使用できるのは玄関横だけです。充電してみようと思い玄関先にコムスを寄せてみましたが、3mのケーブルではコムスの鼻先を玄関ギリギリまで近づけても届かない事が分かりました。
最初はとにかく充電できるようにして、順次改良していくことにします。

取り敢えずの処置_充電ケーブル その1

まずケーブルを延長する必要があります。そこで何かないかと探してみると、昔買ったPC電源に付いて来たヨーロッパ仕様の1.8mケーブルが見つかりました。コムスの給電側のコネクタは、PC電源の入力側と同じ形状ですので、若干外径が細いので0.75sqだと思いますがこれを使うことにします。
プラグ側を切断して芯線を見てみると案の定芯線が細く、思った通り0.75sqでした。1.8m程度ですから何とかなるでしょう。

ケーブル延長

ケーブル延長

 

コムスに付いて来た充電ケーブルの給電側を切断して、先程のケーブルと圧着端子で接続し、熱収縮チューブとビニールテープで絶縁して仕上げました。


ケーブル3m+α

ケーブル3m+α

 

コムスを玄関先まで移動して、作ったケーブルを接続すると充電を始めました。1時間ほど充電し延長したケーブルを触ってみましたが、接続部・追加したケーブル共に発熱は無いようですので、良しとしました。


ケーブル引き込み

ケーブル引き込み

 

3時間ほどたったのでコムスの表示を見てみると、充電表示が緑に点滅して“押し込み充電”に移行しています。走行距離は多いのですが充電管理が良かったようで、バッテリーの状態は良さそうです。

タイマー作設置_リレー接点

コムスの充電電力はそれほど大きいとは思いませんが、我が家は建て替えた時に今後を考えて(ジジ・ババのみになる)オール電化にしましたので、深夜電力を使ってコムスを充電するようにタイマーを設置しました。
交流のON / OFFですし結構大きな電流を取り扱うので、最終的にはSSRにしたいのですが、何せ発注先が“大陸”ですので、手元に届くまで時間が掛かるため“リレー接点”で試して見ます。

使用したタイマーは以前熱帯魚の照明用に購入した“KG316T”と云う、メモリーバックアップのバッテリーが内蔵されているプログラムタイマーです。
AC80V-250V / 15Aとのことですが、中を見てみるとMax250V / 16Aと書かれた頼りないマイクロリレーが使用されていました。何だかんだと考えても、手持ちはこれしかありませんので信用するしかありません。

おまじない程度ですが、接点でのスパークやサージを押さえる様に300Vのバリスタを追加しておきました。

タイマー結線図_KG316T

タイマー結線図_KG316T

 

結線図はこのようになっています。


充電中

充電中

 

コムスは少々の雨でも車内(?)は濡れないのを確認していますので、最終的には“SSR”を使用しケースに入れるつもりですが、結線のみの裸でシートに載せて試して見ました。



結果は異常発熱もなく、充電ランプが“緑の点灯”するまで動作し“完全充電”出来ました。

充電ケーブル その2

何とか充電できるようになりましたが、玄関先にコムスを停めると邪魔でしょうがありません。確認してみると、解ってはいたことですがやはり15m程度の長さが必要になります。ケーブルを物色してみると1.25sqまたは2sqの3芯キャプタイヤを購入すると\500 / mはするようで、さらに送料もバカになりません。某オークションに良さそうな物があり何度か入札しましたが、\10,000程度で落札されてしまいます。

どーした物かとオークション内を探していると“OAタップ”が見つかりました。色々出品されていますが、事務所内のOA用配線で使用されていた“ケーブル長5m 3Pタップ2個口付き”で多数出品されていました。これを3本つなぐと15mになります。日本製で仕事に使っていた物ですので2sqのケーブルかもしれません。ウォッチされている方も少なく落札できる可能性が高いと考え、早々に応札し無事落札できました。

充電ケーブル_15m

充電ケーブル_15m

 

落札した品物が届き3本 計約15mのケーブルにし、両端を処理しテスターで計ってみると両端での抵抗は約0.04Ωでした。まずまずです。



これで玄関先での充電から解放できますし、ガレージ(掘っ立て小屋ですが)設置を予定しているところまでも計算上は届くはずです。足りなければ後5mが一本残っています。

タイマー接点をSSR(無接点)に_バラックでの確認試験

どうもあの小さなリレー接点で100V12AをON / OFFすることに疑問を感じていましたので、SSR(無接点)に変更しました。SSRの利点は交流ゼロクロスでON / OFFを行うことで、理論上サージの発生が防げることです。

使った物はこれまた大陸製の 信号[DC 5~32V]で交流[AC 85~320V , 2~25A]を制御できる物です。このSSRをタイマーCn101Aのリレーに内部電圧を出力させてSSRをON / OFFさせるようにしました。

SSR結線図

SSR結線図

 

結線図はこのようになっています。


充電タイマー_SSR

充電タイマー_SSR

 

組み上げた物を無負荷でタイマーを手動でON / OFFしてみるとOFF出来ません。よく考えてみるとSSRの特性上極端に負荷が軽い場合、OFF出来なくて当然です。そこで仮に半田鏝を負荷にしてみると、無事ON / OFF出来ホッとしました。
深夜無人で運用を始めるのはさすがにちょっと心配なので、最初は日中に実際使用してみましたが、思っていたほどSSRは発熱していなく、放熱器がほんのり暖かくなる程度でした。



これで安心して運用を始められることになりましたが、近々にACパワーメーターを組み込んだケースを作成する予定です。

但しSSR駆動にタイマーのリレー電源を引きだしていますが、無負荷では24VですがSSRを繋ぐと10Vまで落ちています。思った以上にSSRは電力を食うようですので、次の段階では別途SSR駆動用の電源を用意することにしまが、実際に使用できていますので、完成まではこのまま使用します。

接点を機械接点に変更 2023.05.08追記

SSRの駆動電源を5V 1Aのスイッチング電源(昔持っていた携帯電話の充電アダプタですが)に変更して、電圧がドロップしないことを確認して使用していましたが、SSRの発熱が意外とあります(ほんのり暖かくなる程度ですが)。発熱するということはそこでエネルギーが消費されていることになります。
そこで最初に試したタイマーKG316Tで問題なさそうでしたので、リレー接点で充電のON / OFFを行う方法に変更しました。

接点にバリスタ装着

接点にバリスタ装着

 

使用したタイマーはCn101Aで、定格容量はAC125V 16Aです。使っているリレーは最初に試したKG316Tと同様でした。


バリスタ高さ調整

バリスタ高さ調整

 

但しタイマー内部にKG316Tの時と同様、リレー接点にサージキラーとして300Vバリスタを並列に接続しました。


試験用組付け

試験用組付け

 

これでしばらく使ってみて、問題無い様であれば積算電力計を追加して完成させたいと思います。


リレー追加 2023.12.17追記

端子カバーの変色

端子カバーの変色

 

 ケースを作ろうと思いながらズルズルとそのままになっている充電タイマーですが、ふと見るとタイマーの接点用の入力端子カバーが茶色くなっています。錆が発生したか?と思いよく見ると茶色いのは錆びではなく熱で変色しているようです。


変色した端子カバーの取外し

変色した端子カバーの取外し

 

 確かにこのリレーでAC100V/10AのON/OFFにはつらい物もありますし、コネクターの接触抵抗にも問題あるのかもしれません。このまま使い続けるのはまずいので、リレーを追加することにしました。


 追加するリレーはオムロンの“LY2N”にしましたが、正規品は高いのでいつものように“大陸ネットショップ”から取り寄せました。このリレーの接点容量は110V/10Aですが2接点ありますので並列で使用します。接点にはおまじないとしてバリスタを入れておきます。

変更結線図

変更結線図

 

 結線図はこのようにしました。


リレーを追加

リレーを追加

 

 この状態でまたしばらく使ってみます。