「エアーリフト式底面フィルター」には欠かせない砂(大磯)ですが、。一度購入すると長期にわたり使用できますが、購入すると結構高価になりますが、皆さんはどのように調達されていますか。

 水槽が多くなるとバカにできない金額になりますので、私はホームセンターで購入できる「川砂(中目)」をふるい分けして、酸処理した物を使用しています。大体2袋の物をふるい分けすると、1~2分の砂が1袋取れます。これを百均で購入した「クエン酸」で1週間ほど酸処理して使っています。

用意する物

  • 川砂(中目):必要量の約倍(Lotにより違いますが、おおよその目安です)
  • クエン酸:適量(百均で調達)
  • リトマス試験紙(なければなくとも可)
  • 大き目のタライ:フルイ分け&酸処理用
  • フルイ:網目2mm前後のザル使用(百均で調達)

方法

用意したタライに水を張ります。

フルイに適量の砂(あまり欲張ると振るうのが大変です)を取ります。

水の中で砂を振るいます。この時ゴミや大きい砂利等がありますので取り除き、目立つ白い砂も極力取り除いておきます。

タライの水が汚れてきたら、水を交換し中にたまった細かい砂を取り除いておきます。私はこの砂を庭の芝生の目土地にしています。

必要量が選別出来たら、ある程度きれいに洗います。

 選別した砂をタライに入れ、少なめにクエン酸を混ぜヒタヒタになるように水を張り、よくかき混ぜます。小一時間ほど後気泡が出ているかどうか確認し、気泡が出てこないようならクエン酸を追加します。初日はこれを数回行います。リトマス試験紙等酸度の測定が出来れば、気泡の確認ではなく試験紙での確認の方が確実です。

 日に数回かき混ぜ、水の酸度が弱くなっていれば、さらにクエン酸を加えます。試験紙が無い場合には気泡が少なくなってきた時にクエン酸を加えます。

酸度に変化がなくなれば、酸処理は終了です。

 酸処理後溶液を取り除き、よく水洗いします。この時酸処理で溶け出したカルシウム等が沈殿していますので、極力取り除いておきます。またクエン酸は食品にも使う物ですが、廃液はそのまま流したりせず、お住いの条例に従い中和等の処理を行ってから廃棄してください。(私は庭の道路等の雑草処理に使っています。)

十分すすいだ砂を再度ふるいにかけて、選別します。(酸処理で溶けて小さくなるものが結構あります。)

 果たして酸処理が必要かどうか私にはわかりません。カルシウムがあるとアルカリに傾くとされていますが、それほどの量があるわけではありませんし、かえって飼育水を中性に保つのではないのかなどと思ったりしますが、しないよりした方が良いのかもしれません。ただ強い酸性につけることで滅菌や種子・虫等の混入は防ぐことが出来ると思うので、酸処理をしています。

 滅菌・生体混入の防止だけであれば、過飽和食塩水でも問題ないと思います。リセットの時には過飽和食塩水で処理しています。食塩は薄めれば、かえって生体に良いのではないかと考えています。

※ 使用するクエン酸液は非常に酸濃度が高いため、取扱い時には炊事手袋・防護眼鏡等を使用し作業してください。

※ 他の人、特にお子さんなどが決して素手で触らないよう、十分注意してください。