ホウネンエビを飼い始めました。
ホウネンエビの一生を確認してみます。
田んぼで見つけたホウネンエビですが、発生について様々な情報があります。
・産卵後、条件さえ合っていればそのまま孵化する。
・卵は一度完全乾燥しなければ孵化しない。
・卵は乾燥後低温状態を経験しなければ孵化しない。
と大まかに分けると3種になるようです。
確かに夏になるとあれだけ居た「ホウネンエビ」は、田んぼから姿を消します。田んぼは何度か水抜きを行い、稲の根が張るようにしますので、「卵は乾燥後低温状態を経験しなければ孵化しない」が「ホシクサ」と同じであれば正しいような気もしますが、夏場の水温の上昇は大きく30℃は優に超えるので、「産卵後、条件さえ合っていればそのまま孵化する」も否定できません。
短命(1~2か月?諸説あるようです)通年飼育をしたいと思いますので、本当はどうなのかを探ってゆきたいと思います。
飼育環境
どの情報を見ても飼育温度は20~30℃のようなので、エビたちと同じ環境であれば飼育可能のようですので、簡単な温度管理と照明で行けそうです。
エサは「植物性プランクトン」のようですが、「ドライイースト」でも良いと書いてあるサイトもありますが、より自然環境に近い「植物性プランクトン」として、エビ水槽立ち上げ時に購入した「クロレラ」と「スピルリナ」が有りますので、これを使うことにします。
用意した物
準備した物
・ 水槽:16cmキューブ
・ エアストーン:いぶき(#180)
・ エアーポンプ
・ 低床材(川砂極小粒)
・ 少量の水草
・ クロレラ&スピルリナ
低床材
「ホウネンエビ」は水底の泥の中に産卵しするとのことなので、本来低床材は泥が良いのでしょうが、管理上細かい砂で代用することにします。
川から取ってきた細かめの砂を、シンク用ゴミ取り網(百均で購入)でさらに振るって、細かい物を選別し「高濃度食塩水」で一時間ほど滅菌処理した物を、すすぎ出来るだけきれいにします。
「高濃度食塩水」はほぼ食塩を飽和させた物で、浸透圧を利用して植物の種や生物・生物の卵等を死滅させる効果があり、洗うこと(塩抜き)で無害化できるうえ、少々残っていてもミネラルの補給にもなると思います。よく使うので、2.7 or 4Lのペットボトルに取っておくと滅菌効果もありほとんど腐らず、次回に再利用できます。
設置
・底に川砂を10mm程度敷き、産卵する場所を作ります。
・酸素補給のため、ごく弱くエアレーションを行えるようにします。
・24℃程度に温度調整できるヒーターを設置します。(今回は暖かいので未設置です)
・汲み置きした水を静かに注ぎます。
・可能であれば、田んぼの水を少量加えます。
・少量のクロレラorスピルリナを加えます。
※ 「ホウネンエビ」を入れる前に、一晩程度水を回しておきます。
採ってきた「ホウネンエビ」を水槽に入れるのは、金魚等と同じように温度合わせを行い、念のため水合わせも行います。水合わせの方法は
1.温度を合わせます。
2.半分の水を水槽内の水に変え、30分ほど置きます。
3.さらに半分を水槽水に変え、30分ほど置きます。
4.生体だけを取り出し、水槽に離します。(今回はどうしてもミジンコが入り込み、失敗でした)
それほど気にする必要はないとは思いますが、せっかく飼おうとする生き物です、出来るだけのことはしてあげたいと思い、この方法を取りました。
ホウネンエビの水質浄化作用
ほぼ一日水を回していましたが、どうしても濁りが取り切れませんでしたが、「ホウネンエビ」を入れてから6時間程度で我慢できるレベルまで濁りが取れました。「ホウネンエビ」の有用性に関する情報はありませんが、もしかすると「水質浄化」の作用があるのかもしれません。
確かに植物性プランクトンを捕食するのであれば、富栄養化した水質を改善することが出来るのではないかと思います。
今後の予定
まずは水温を30度以下に保ち、水槽内で世代交代が行われるのかを確認するつもりです。
その前に、早々に照明を作らなければ・・・・・