近頃電子工作を行ううえで、価格を考えるとメリットが薄くなっています。このことはふた昔前のPCに似た様相を呈しているような気がします。

 例えば定電流電源を作る場合、部品をそろえて作る場合に比較して、1/5またはそれ以下の価格で同等のモジュールが入手出来てしまうことが多々あります。

 サーモスタット HM-W1209 改造例;基板表より「リレー」と「端子台」を裏面に移しました。

 但しこれを組み合わせてケースに入れる場合、動作表示等の表示部の設置が問題になります。多くのモジュールの場合、出来るだけ低コストになるように部品が配置されており、余り使い勝手は考慮されていません。そのためひと工夫が必要になります。数値表示をパネルに出すため、高さのあるリレーやコイル、接続端子を基板の裏面に取付け直したり、動作表示用のLEDを別に設けたりしている方が多いのではないでしょうか。

 動作表示のLEDに関してはチップLEDが使われている場合が多く、取り外して別のLEDに変更したりしますが、結構面倒ですし最悪モジュールを壊す場合さえあります。

 そこで、配置に自由度はありませんが、ファイバーを使い動作表示LEDをパネル面で確認できるようにすると、結構使い勝手が上がります。使用するファイバーはΦ2程度が使いやすく、複数のLEDが近接している場合はΦ3or4を使いいっぺんに光を引き出すこともできます。(但し同時点灯の場合光が混ざりますが)

 先日作成した実験用「CC・CV直流電源」の一例ですが、LEDとファイバーの固定は後々外す場合を考え、シリコンコーキング剤を使用しています。柔軟性もあり若干の位置ずれにも対応できて使い勝手が良いと思います。