昨日「ホウネンエビ」の幼生を撮っている時、フォーカスリングに引っかかりがあり、ピント合わせが難しかったので、グリスアップしてみました。
レンズは「シグマ ZOOM 28-80 改(全域マクロ化)」です。「接写レンズ」に改造する前玉抜きや、「全域マクロ化」で何個か同じレンズを分解していましたので、勝手は分かっていました。
前玉についている名版を剥がします。カッターを隙間に入れて剥がしてゆきますが、レンズに傷を付けないように、カッターがレンズに当たりそうなところにテープ等を貼った物を使います。
名版は粘着剤で貼ってあります。
前玉をレンズ回し等を使って回転させて外します。
初めて分解する場合、前玉に回り止めが塗布されている場合がありますので、前玉のネジ部に何度か「無水エタノール」等を用いて緩めておく必要があるかもしれません。
塗布するグリスは、本来カメラレンズ用の「ヘリコイドグリス」を使うべきなのでしょうが、結構高価ですしこのレンズのヘリコイドは樹脂製ですので、タミヤのギア用グリス「セラグリス」を使いました。硬さもちょうど良いのではないかと思います。
グリスを少量付けるために、つまようじを使いました。
フォーカスリングを回して最大限に伸ばして、らせんの各根元にごく少量のグリスを付けてゆきます。
全周にグリスを塗布した後、フォーカスリングを何度も動かして、グリスを馴染ませます。馴染んだところで、余分なグリスをふき取ります。
後は出来るだけ埃が入らないようにしながら組み立て直します。
グリスアップ前に比べて、ずいぶんスムーズになりました。AFでもピント合わせの失敗が少なくなったように感じます。