システム情報_T3100

システム情報_T3100

 

 10年以上前、娘が使っていたDell Inspiron 1545をMPLABでPICに書き込む時やUSB使用の測定器用の専用PCに活用することにしました。
 RAMは4GB(2GBx2)にしてありますが、CPUはCeleron T3100でDual CoreですがL2キャッシュは1MBしかありません。

Windows10の今となってはあまりにも非力ですので何とかならないかと調べていると、送料込み¥1,000以下で当時は高かったCore 2 DuoのP8600が購入できるとの情報を見つけ、早々に落札しました。
 本来であればRAMも8GBにしたかったのですが、4GBのSO-DIMM DDR2はとてつもなく高く、とても購入する気にならない価格です。DDR3になると手ごろな価格ですが、DDR2との互換性はなく、RAMの容量アップは断念しました。

購入したP8600

購入したP8600

 

 落札翌々日には届いたので、早々に交換してみました。

CPU交換作業

交換手順は次の通りです。
DellやHPのPCはアメリカ生まれで、ユーザーが自ら拡張・修理出来る様に設計されていて、手順書も公開されています。

1.入手したCPUの表面の汚れを除去

2.PCのバッテリーを外す。(私の場合は、バッテリーはとうの昔にダメになったので、バッテリーレスで使用しています。)

3.手順書に沿って完全放電させる。

4.PCの裏にあるCPUカバーの止めネジ4ケ所を外す(ネジはケースから外れないようになっています。)

CPUカバー

CPUカバー

5.CPUヒートシンクを止めてあるネジ5ケ所を外し、CPUヒートシンクを外す。

CPUヒートシンク

CPUヒートシンク

6.CPU及びGPUに付いている放熱用グリスや熱伝導テープをきれいに取り去り、ヒートシンク側も同様にきれいにする。

7. CPUソケットのラッチネジを反時計方向に回し、CPUをソケットから外す。この時ラッチネジは結構固く、ソケットのラッチが確実に外れてからCPUを取り外してください。無理にCPUを引き抜こうとすると、最悪CPUが欠けたりピンが折れたりします。

CPU & GPU

CPU & GPU

8.CPUの取付方向を確認しCPUを取り付け、CPUソケットのラッチネジを時計方向に回し、確実に取り付けます。

9.CPU及びGPUのダイ(銀色に光っている部分)に放熱グリスを出来るだけ均等に塗ります。

10.CPUヒートシンクを載せ全てのネジを出来るだけ均等に緩く止め、最後にしっかりと締め直します。

11.あとは取り外したカバーを確実に嵌めてからネジ止めします。この時カバーが嵌りにくいのですが、焦らず浮きが無いようしっかりと嵌めてください。

 

システム情報_P8600

システム情報_P8600

 

 以上でCPUの乗せ換えは終了です。PCの電源を入れWindowsを立ち上げ、システム情報を確認すると「プロセッサ」が変わっていればOKです。

感想

 動作スピード等確認はしていませんが、体感的には倍までは上がっていないかな?との感覚ですが、わずか数百円で当時数万円高かった仕様になり満足です。機器の制御等の専用PCとして今しばらく使うつもりです。「Word」「Excell」等の軽い作業や「ネットの閲覧」ではあまりストレスは無い感じです。

 もし古いPCをお持ちでしたら、作業できるかどうかの下調べは必要ですが、わずかな投資で結構使える物になると思います。