カミさんと出かけた時、SAや道の駅で私が煙草を吸うため(車内は禁煙です)別行動をとることが多々あります。季節の良いときはまだいいのですが、冬や夏カミさんが先に車に戻った時、エアコンを掛けるのですが、ここのところ夏場が異常高温になったりするのでドアの開錠やエンジン始動が用に、もう一本リモコンキーを作ることにしました。
カミさんのルーミーの12ケ月点検で訪れた行きつけのディーラーに聞いてみると、リモコンユニットだけの購入は可能ですが、なななんと\20,000弱するとのこと。さらにキーまで作ると\50,000前後かかるとまで言われてしまいました。
とてもじゃありませんが“年金暮らしのジサマ”では手の出ない金額ですし、この金額ではお上からの購入許可も取り付けられるはずもありません。そこで社外品と中古で何とかすることにしました。退役ジサマの為何もありませんが時間だけはたっぷりあります。
キーの追加
まずリモコンユニットですが、プログレ購入時に某オークションで2種類入手してあります。当時は安価でしたが、オークションを覗いてみると結構値上がりしていてびっくりポンです。
ブランクキーは近所の鍵屋さんに問い合わせたところ社外品でも\8,000と云われたので、ネットショップで\1,000弱にて購入し、購入したショップで紹介された業者さんにキー溝を切ってもらいましたが送料込み\3,185で上がりました。
送られてきたキーでトランク・ドア・グローブボックスを確認しましたが、全て問題なく施錠・開錠できました。当たり前ですが、イモビ付きの為エンジンはクランクしますが、点火には至りませんでした。
これからが本題の「リモコン登録とイモビ設定」です。
家のプログレは前期型NC300でイモビ付きの為、イモビ対策とリモコン追加設定であたふたしたので、備忘録兼皆さんの参考になればと云うことで記事にしておきます。
プログレ リモコンユニット
プログレのパーツカタログによると、プログレのリモコンユニットは正式には“ドア コントロール トランスミッタ モジュール セット”と云うらしく、年式・車両型式によって4種類あり、89071-50010 , 89701-50011 , 89701-50080 , 89701-50081 とあります。但し 私の使っている物を見てみると型式の刻印はありませんでした。
登録年月から憶測するとパーツカタログの89701-50080(89701-50081)です。パーツカタログにある()付の物は新規代替品となっているため、某オークションで購入してあった“50081”と“20040”で試して見ます。
リモコン追加設定方法
スペアキーのリモコン設定(修理書 抜粋)
追加モードは、登録済みコードは残し、新しく受診したコードを登録するモードであり、トランスミッター追加時に使用する。なお、登録コード数が4種類を超えた場合は最初に登録したコードから消去される。
なお 各登録モードの内容は
追加モード:一般的に行われる作業のモードだと思います。
追加モードは、登録済コードは残置し、新しく受信した識別コードを追加登録するモードであり、 キーレスリモコン(トランスミッター)追加時に使用します。 尚、登録できるリモコン数は4個までで、4個を超えた場合は最初に登録したリモコンの登録から消去されます。
書き換えモード:
書き換えモードは登録済みのキーレスリモコンをすべて消去し、新しいキーレスリモコンのみを登録するモードで、キーレスリモコンまたはドアコントロールレシーバー交換時に使用します。
禁止モード:
禁止モードは、登録済みのキーレスリモコンすべて消去し、ワイヤレスドアロック機能を禁止するモードで、キーレスリモコン紛失等で使用します。
確認モード:
確認モードは、キーレスリモコンがいくつ登録されているかを確認するモードで、 主にキーレスリモコンを追加登録する際に、登録制減数に達していないかどうかを事前に確認するために使用します。
A) 車両を以下の状態にする。
1. キーシリンダーにキーを差し込まない。
2. 運転席のドアのみ開けておく。← この時運転席の窓を全開にしておくとの情報もありますが、プログレの場合その必要はありませんでした。
3. 運転席のドア以外LOCKにしておく。
B) 上記作業終了後、以下の作業を行う。
1. キーシリンダーにキーを差し込んだ後、キーを抜き取る。
2. ドアコントロールスイッチ(マニュアル作動用_集中ドアロックスイッチ)で、LOCK-UNLOCKを1秒間隔で5回行い、運転席ドアを1回 閉 → 開 する。
※ 上記1から2の作業を40秒以内に行うこと。
C) 再度、ドアコントロールスイッチ(マニュアル作動用_集中ドアロックスイッチ)で、LOCK-UNLOCKを1秒間隔で5回行う。
D) モードの選択
キーを差し込み、各モードの設定回数イグニッションスイッチの ON ⇔ LOCKを1秒間隔で行い、モード確定後キーを抜き取る。
追加モード :1回
確認モード :2回
書き換えモード:3回
禁止モード :4回
※ C)とD)の操作をドアコントロールスイッチ(マニュアル作動用_集中ドアロックスイッチ)で40秒以内に行う。
※ モード選択後3秒以内に追加モードを選択した場合、LOCK-UNLOCK を2秒間隔で選択モードの回数を行い、選択されたモードを知らせる。
追加モードを選択した場合、LOCK-UNLOCKと1回動作し終了する。
E) トランスミッター登録
1. 追加モード・買換えモード選択後、トランスミッターのLOCK・UNLOCKスイッチを同時に1秒以上押す。← 1秒
2. トランスミッターのいずれかのスイッチを1秒以上押す。← 2秒(使用するスイッチはどれでもOKのようです。)
※ 上記1から2の作業を40秒以内に行う。
3. トランスミッター登録作業が正常に終了した場合はLOCK-UNLOCKが1秒間隔で1回行われるが、2回行われた場合は登録が完了していないので、トランスミッター登録を再度行う。
4. 続けて登録を行う場合は20秒以内にトランスミッター登録(作業E)から)を行う。
※ 4種類まで登録できる。
F) 登録モードの終了(1つでも成立時)
1. 運転席ドアを閉じる。(全ドア閉)
2. キーをイグニッションキーシリンダーに差し込む
3. 1回の登録作業で4種類の識別コードを登録した。
最初にパーツカタログに“新規代替品”とある50081で試して見ました。が 何度やってもリモコン登録で躓きます。このリモコンユニットは2個在りますが、2個共同じく”E) リモコン登録”で引っかかります。2個共不良品とは思えないので、何処か間違っているところがありそうです。
ネットで探してみると“みんカラ”で“ryudai2020”さんの記事が見つかりました。その中で車種は違いますが“ken♪”さんの記事が紹介されていて、どうも設定時間に問題があるようです。
気を取り直し、タイマー(百均のですが・・・・・)とにらめっこしながら設定し直しました。すると成功した様です。さらにもう一個ある50081でもうまく行きました。
今度は20040で試して見ましたが、こちらは全く登録できない事が分かりました。
リモコン設定の要は“ken♪”さんの言われている通り“自車と同じリモコンユニット”と“リモコン登録の操作時間”な様です。
このため自車のリモコンユニットの刻印が50010・50011の方は、ネットにあまり出回らないようですので、長く乗るためには“見つけた時には早めに入手”されておかれた方が良いかもしれません。
今回 車種の違いのためかもしれませんが、“ken♪”さんとは違い“運転席の窓を全開にする”必要はありませんでした。
リモコン登録時の要
リモコン登録で“LOCKボタン2秒押し”は“トランクオープナボタン2秒押し”でもOKでしたので、プログレの場合たぶんどのボタンでも“2秒押し”で大丈夫な気がします。ちなみに私の場合1秒押し・3秒押し共登録に失敗しました。
“ken♪”さんが「キーレスのロック&アンロックボタン同時押し。3秒とか3秒以上とか書いてありますが1秒以上押すと、100%ロック&アンロックが2回行われて一生登録できません。 同時押しは「1秒」です。」や「キーレスのロックボタンを押すのも1秒とか書いてありますが、これも間違いです。 「2秒」です。」と言われてるように、リモコン登録時のボタンを押している時間が重要なようです。
イモビライザー登録
次は追加するキーのイモビライザーですが、一般的な方法として“サブキー”から“イモビチップをとりだして移植する”方法を採られているようですが、キーを分解してみてもイモビチップらしき物が見当たりません。
そこで“リモコンユニットに組み込まれているのでは”と考え“うまくすると、リモコンの設定と同時にイモビに関しても設定されるのでは?”と思ってキーをひねりましたが、イモビ動作の点滅が続いていてエンジンは点火しませんでした。
またまたイモビの設定方法をネットで検索です。リモコンの設定に関しては数件見つかりますが、盗難防止に係る作業の為、イモビライザーについてはなかなか見つかりません。作業された方は数件見つかりましたが、皆さん方法については伏せておられます。
何とかしたいと探しているとやっと1件見つかりました。その方法を見ると“設定されたイモビチップが無ければ登録できない“ので、私見として作業方法の公開に問題はないと思いますが、この作業で商売されている方も多いようなので、商売の邪魔をしない為なのかもしれません。
方法はいたって簡単ですので“リモコンユニット+サブキー”で運用されている方は、試して見る価値はあると思います。検索のヒントは、これも“みんカラ”で“トヨタ イモビ”です。
これについてもリモコンユニット50081と20040で試しましたが、案の定パーツカタログに無い20040はだめでした。イモビライザーチップが違うのか周波数が違うのか、はたまた装着されていないのかもしれません。
ただ“当たり前田のクラッカー”ですが、前期型でイモビライザーが搭載されていない(インスツルメントパネルに赤の鍵マークが点滅していない)方はこの作業が必要有りません。
以上で“スペアーリモコンキー”が出来ました。これでカミさんと出かけた時(いつになることやら見当もつきませんが)、ゆっくりタバコが吸えるようになると思います。
もし どうしても設定が出来ないという方がおられたら“問い合わせ”から連絡頂ければ、わかる範囲で出来るだけ回答するようにしますが、近頃 自分で何とかしようとしないで“他人依存の教えて教えてちゃん”の方が多く見受けられますので、私が“こりゃだめだ”と感じた方はスルーするので“悪しからず”。
ジサマですので、意外と頑固な面がありますのでご容赦願います。(昔からこれで仕事で失敗をしてきましたが、いくつになっても直らないどころか、かえってひどくなっているようだとカミさんから指摘されています・・・・・老化??)
今回追加したリモコンキーのカバーはトヨタマークですが、手持ちに割れたプログレのカバーがありますので、近々補修を試みたいと思います。
うまくいったら追記させてもらいますので、こうご期待。
純正ヘッドシェルの補修_2024.02.19追記
前回で動作に関しては完了しましましたが、キーカバーのヘッドマークが“トヨタマーク”の物を用いました。しかし “Progre’s ”と入った元からの物と落札した物があり、共にキーカバーのネジ止め部が割れていたり欠けていたりしています。
今回はこれを補修してみようと思います。接着剤で試しましたが簡単に剥がれてしまう為、強硬手段として樹脂の加熱融着を試して見ます。ついでに補強も行ってみたいと思います。
方法は“半田鏝による同一樹脂の熱溶着”です。余っている使うことのできないキーの樹脂部を用いて、壊れたキーシェルを補修します。
半田鏝の鏝先を細い物に交換します。
補修部を溶かします。
補修部に同一樹脂を溶かした物を、混ぜ合わせながら盛り付けてゆきます。
ある程度盛り付けが終わったところで、補強を考えてさらに盛り付けます。
やはり完全にネジ部がなくなった物の補修は難しく、今回はひび割れて物だけがうまくできましたので、これを使うことにします。
溶かし合わせたところが完全に固まったのを確認して、ヤスリやルーターを用いて嵌合時に影響が出ないように整形します。
ある程度満足できるところまでやすりで形を整え、紙やすりを用いて肌を整えます。
最後にコンパウンドできれいにします。
以上で完了ですが、旧い物の為マークのプロテクト樹脂が無くなっていますので、次にここを何とかしてみたいと思います。