ステアリング

ステアリング

 

 暑い時期はあまりなりませんが、寒くなるとステアリングから異音がしてくるようになりました。症状はステアリングを回すと“キー キー”と何かこすれているような音がします。
 50年ほど前初めて車を手に入れた時、スリップリングから音が出ていたのを修理した記憶があります。
 初期登録2016年の車体でほぼ10年経つ車両ですので、ステアリングのスリップリングが悪さをしている可能性が大きいと考え、分解清掃と加工を行ってみました。

スリップリングメンテナンス

使用した工具等
  十字レンチ(対辺19mm使用)
  カッターナイフ
  紙やすり(#1000程度)
  グリス
  パーツクリーナー
  ウエス

ステアリングボス取外し

取外し準備

取外し準備

 

 まずホーンボタンを外します。


ステアリングロック

ステアリングロック

 

 ステアリングをロックさせます。


十字レンチ

十字レンチ

 

 十字レンチでステアリングボスを止めているナットを緩めます。ここでナットは外さないようにします。ステアリングボスを緩める時このナットが無いと“顔面打撃”を受け、目から火花が飛ぶことになります。


ステアリングボスナット

ステアリングボスナット

 

 ステアリングを左右に動かしながら手前に引き、ステアリングボスを緩めます。
 ステアリングボスが緩んだら、ナットを外しステアリングボスを外します。

スリップリング状態

スリップリング状態

 

 ステアリングボスの後ろに付いているスリップリングは、グリスが劣化して“カピカピ”で緑青を吹いていました。


スリップリング清掃後

スリップリング清掃後

 

 カッターで大まかに緑青と硬い汚れ(固まったグリス?)を削り取り、#1000程度の紙やすりで表面を見は来ます。ある程度キレイになったら、パーツクリーナー等で汚れを落とし、グリスを塗っておきます。

ステアリング取付部の修正

ステアリング取付部ズレ

ステアリング取付部ズレ

 

 車体側の取り付け部を見てみると、上下のカバーがずれて左右に飛び出しているところがありました。


ズレ修正

ズレ修正

 

 これも異音の原因になるはずですので、金ヤスリで出っ張ったところを削り取っておきました。見えなくなるところですので、削り痕は気にしません。



 取付は分解と逆に行いますが、ステアリングボスを止めるナットはしっかり止めておきます。
最後にホーンボタンを取付、キーをONにしホーンが鳴ることを確認して終了です。

 近所を走ってみましたが、どちらの作業が効いたのかわかりませんが異音は解消されたようです。
時間にして30分ぐらいの作業ですので、気になっている方は実行すると良いと思います。

整備書に追加しておきました。

コムスのステアリングに関する整備書の部分を追加しておきました。
必要な方はご利用ください。

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